建通新聞に掲載されました

東京目黒の工務店、江中建設です。
さて、建設業界の情報が豊富に掲載されている、「建通新聞」という新聞がございます。
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その新聞の今日(3/13)の付録の「憧れを育む ~建設業で働くということ」に、先日のワンステップで放送されたT君こと立岩君と棟梁の田宮大工さんが、大工育成塾に絡めて紹介されました。
大工塾建通新聞
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 大工は、マンガ家やゲームクリエーターなどを抑えて男子小学生のなりたい職業の第4位だ(ベネッセ教育研究開発センター・子ども生活実態基本調査報告書)。就職を考える年齢になっても「ものづくり」に興味を抱き続ける若者は少なくないはずだ。そんな彼らを、建設業界はどのように受け入れればよいのだろうか。大工育成塾を今春修了する二人の若者と彼らにかかわる人々からさぐった。
(中略)
 「友人に誘われて入塾した」という立岩利樹(21)は、工業高校の電子科在学中に将来のことを真剣に考えたことはなかった。しかし今は、「自分がしたことが形になることがうれしい。修行を続けられたのは棟梁のおかげ。期待に応えたい」と言い切る。立岩を指導する棟梁の田宮幸二(62)の信念は、指導には愛情が重要だということだ。「できなかったことができるようになれば目いっぱい褒めてあげる。成長の過程を間近に見ることは何ともいえず嬉しい」と顔をほころばせる。
 立岩は「親方の下で一人前になりたい」と、修了後も田宮と仕事を続けることを決めた。そんな彼に田宮は「2年後には立場を逆転して仕事をするぞ」と宣言している。
(中略)
 立岩を「自分の子どもと同じ」と話す田宮。友人と遊ぶ際に(お金がなくて)恥をかかないよう立岩に小遣いを渡すことも度々だという。確かに、修行の身である塾生の給料はわずか。不満を漏らす塾生も少なくない。しかし立岩は言う。「退塾した同期の多くは、金銭や待遇面ではなく、人間関係などの職場環境に悩んだ末の結論だ」と。
 「朝は早しい、日曜しか休めないので最初はつらかった」と話す立岩の現場では、一緒に仕事をする設備業者などが「頑張れ」と常に応援してくれるのだという。「修行の怖さ、つらさ」を覚悟して大工の世界に入った村井も、「皆さん優しいし、すごく丁寧に教えてくれる」と感謝する。毎朝欠かさず弁当を作って送り出してくれる立岩の母親も含め、周囲の環境が彼らを支えているのだ。
 優秀な技能者には、現場経験に基づく技術力を裏付ける知識も欠かせない。勉強嫌いを自認する村井も「自分が興味があることだから」と、育成塾で月一度ある講義を楽しみにしている。もう一つの彼の楽しみは、ほかの棟梁の下で修行している塾生に会うことだ。
 「親方と弟子の閉じた縦社会にある大工は、悩みを抱え込んで自信を喪失したり、井の中の蛙になったりする」。住宅産業研修財団で育成塾を担当する森猛(46)は、机を並べて受ける講義や、一緒に知恵を出し合い、汗をかく共同制作が塾生間の横のつながりを強くすると指摘する。大工を目指す仲間が集まって気兼ねなく話したり、技を競い合ったりすることは、当初彼らが考えていた以上に彼らの「心」を刺激しているのだ。育成塾という仕組みを通じて、多くの関係者が多くの若者を、大工である以前に一人の社会人として大切に育んでいるのだ。
 立岩は10年後、「現場を安心して任せてもらえるような大工になりたい」。村井も「一人前の大工になって家庭を持ちたい」と話す。数年前まで建設業と無縁だった二人の若者が、建設業で生きる自分の未来を描き始めている。

大工さんに限らず、建築業界の仕事内容は実に面白いです。自分が修練すればするだけ身になるし、作り上げたものは長い間残るわけで、しかも良いものを作れば、お施主さんに本当に喜んでもらえます。このように、実物に即した、達成感のある仕事というのはなかなかありません。
しかしながら、「給料が安い」「休みが少ない」「労働条件が屋外のため過酷」といった厳しい面もあることから、若い次代の担い手たちが、なかなか業界に入ってこないのも現状です。
そういった中で、地域の建築の担い手である工務店にはどんなことが出来るか、そしてそういった若い人たちにどれだけやりがいを伝えられて、また技術面でも人間面でも成長を促していけるか、そういったことが問われている時代だと思っております。そのため、弊社と致しましても、微力ながら大工育成塾の塾生さんを受け入れたり、ものつくり大学のインターンシップを受け入れているわけです。
そうやって建築業界の未来を描く人を少しでも多くつくっていきたい、それが切なる願いです。
これからも、彼らの成長を愛情をもって見守り、共に悩み、そして共に喜んでいきたいと思っています。
皆様におかれましても、どうぞ彼らを温かい目で見守っていただければ幸いです。


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