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熱中症について

ブログ 2010年05月22日

東京目黒の工務店、江中建設です。
今年は4月までは、時には寒いぐらいの気温でしたが、ここ最近はお天気の良い日だと30度近くまでになるようになりました。
今回は、これからの季節で注意しなければならない、熱中症についてお話したいと思います。
業種別にみた熱中症の発生表をみると、実に約6割が建設業となっております。
そもそも熱中症とは、高温・多湿の環境下で体内の水分と塩分が過度に失われ、体温調節機能がうまく働かなくなって起きる様々な障害の総称をいいます。
建設業はまさに外部での仕事が多く、夏場ともなると太陽の照りつけから体温が上がり、またその体温を調整しようと汗をかいて水分や塩分を失ってしまいやすい環境です。
このことから熱中症を防ぐ手段として、水分補給と塩分補給をこまめに行うことが挙げられます。
水分だけ補給をしていると、血液中の塩分濃度がどんどん薄くなっていき、身体の機能がうまく働かなくなってしまいます。
なので補給する際には冷えた食塩水(1リットルの水に対し1~2gの食塩をプラスしたお水)か、適量の塩分が含まれているスポーツドリンクが良いとされています。
また身体の疲れ具合によっても熱中症になりやすいとされ、適度な睡眠時間をとり、夏バテ対策としてできるだけ多くの食品を偏りなく毎日三食規則正しい食事を取ることが良いとされています。
睡眠時においては、室内と室外との温度差が大きいと自律神経の乱れにもつながり、体温調節機能を狂わせてしまう場合もありますので、エアコンの温度を下げ過ぎず、一晩中つけっぱなしにしないようにするのもポイントです。
また、実際熱中症になってしまった場合の応急処置としては下記の3つの状態に分けられます。
軽度の場合(意識はハッキリしているが、めまい、立ちくらみ、筋肉の痙攣、大量の発汗などがみられる場合)においては、
 涼しい環境へ避難(木陰など)
   ↓
 脱衣と冷却
   ↓
 水分・塩分の補給
   ↓
 安静にさせる
を行います。
ポイントとして、木陰など涼しい場所に移動したら、着衣のボタンなど身体をしめつけるものをできるだけ外して通気を良くし、氷やアイスパックなどで、首、脇の下、足のももの付け根など大きな血管が通っている部分を冷やしましょう。
中等症の場合(呼びかけに対し返事はあるものの、強い疲労感、倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、体温の上昇などがみられる場合)においては、
 涼しい環境へ避難(木陰など)
   ↓
 脱衣と冷却
   ↓
 水分・塩分の補給
   ↓
自分で水分を摂取できない場合、症状の改善がみられない場合はすぐに医療機関へ通報・搬送
を行います。
ポイントとして、安静にさせるときには頭より足を高くして寝かせ、身体の中心に向かって手足の部分をマッサージしましょう。
また、「吐き気を訴える」あるいは「吐く」という症状がある場合、すでに胃腸の働きが鈍っている証拠ですので、経口で水分を与えるのは禁物です。すぐに医療機関へ通報・搬送を行いましょう。
重症の場合(高体温で意識障害があり、「呼びかけや刺激に対する反応がおかしい」「応えない」「まっすぐ歩けない」といった場合)においては、
 涼しい環境へ避難(木陰など)
   ↓
 すぐに医療機関へ通報・搬送
を行います。
ポイントとして、出来るだけ早く応急処置を行い、すぐに医療機関へ通報・搬送を行いましょう。
熱中症は、日常生活においても特に夏場にかかりやすいものです。
今回の記事が皆様において、少しでもお役にたてればと思います。