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職場体験・見学に島から中学生がやって来ました!

ブログ 2022年05月23日

東京目黒の工務店、江中建設です。

さて、先週の木曜日と金曜日の2日間、伊豆七島のとある島の中学生の方達が、弊社に職場見学・職場体験にいらっしゃいました。

このカリキュラムは、東京都の公立中学校のもので、地域にある職場を直接見て、体験して、中学生に社会の一員としての自覚を促すとともに、望ましい社会性や勤労観・職業観を育成する事を目的に実施されているものだそうです。

その中でいわゆる島嶼地域に住んでいる子達はなかなか島を出る経験も少ないので、あちらで言うところの内地(つまり本州に位置する東京都の箇所)の企業にて職場見学・職場体験を行うようになっているそうです。

今回は7年生(中学1年生)6人が職場見学、8年生(中学2年生)1人が職場体験となります。名前の通り、職場見学は職場を見学する、職場体験は実際に職場での仕事を体験するという流れです。

まず初日の午前は職場見学ということで、総勢生徒さん7人+引率の教員3人の方々に対して簡単に事務所でレクチャーした後、基礎現場と大工現場にご案内しました。

■1日目午前1 職場見学・職場体験【基礎現場】

まずは建物の文字通り基礎となる、基礎工事現場です。一通り基礎工事について説明した後、質問を受け付けたのですが、その中で

「鉄筋を切る事は出来るんですか?」

「曲げる事は出来るんですか?」

という質問に、こちらも即座に反応。現場に置いてあった鉄筋カッターを見せて、

「これで梃子の原理で切るんですよ」

と伝えたら、みんな興味津々。そうしたら、それを横目で見ていた?作業中の職人さんが切ってもいい鉄筋を持って来て「良かったら(鉄筋カッターを)使って、切ってみますか?」と言ってくれました。

お言葉に甘えて、何人かの生徒さんに直接切ってもらってみました。

鉄筋をセットして

よいしょ!

自分の力であの強そうな鉄筋を切る事が出来、皆さん盛り上がっていました。

■1日目午前2 職場見学・職場体験【大工現場】

続いて、大工さんのいる現場へ。こちらでは、内部造作中と左官工事中だったので、2手に分かれて見学して貰いました。

窓周りの造作のご説明

本当はその後に完成した現場にも寄る予定でしたが、時間の関係上でここまで。7年生の6人はここで次の職場見学へと向かいました。

■1日目午後 職場体験【基礎工事現場での型枠解体】

ここからは、職場体験の8年生の生徒さん1人。午後は基礎工事での型枠解体の工程の現場で、実際に型枠を外して貰う作業を行って貰いました。

まず、型枠を固定しているビスを抜いて
ビスを全部抜いたらバールで型枠を剥がします
おお、無事剥がす事が出来ました!
今度は背の高い型枠の取り外し。鳶の頭さん(基礎業者の責任者)も心配そうに見守ります
バールで型枠を剥がします。こちらも無事剥がす事が出来ました。
剥がした型枠の表面にはコンクリートのかすが付着しているので、スクレーパーでしっかりと除去することが大事です
無事剥がす事が出来、型枠の表面もきれいになりました

■2日目午前 現場体験【内部造作現場でのボード貼り】

2日目午前は大工さんのいる現場へ。ここでは室内のボード貼りを手伝って貰いました。

壁に向かってしっかりと体勢を作り、壁に垂直に当てて、ビスを打ちます。
大分慣れてきましたね。

■2日目午後 現場体験【竣工現場での社内検査】

2日目午後は引渡し間際の竣工現場に行き、社内検査をやってもらいました。この社内検査では各動作部の確認であったり、キズ等のチェックを行います。

こちらは現場の写真は無いのですが、検査している中でこの建物の建築家が工夫を凝らしている場所に対して「これは一体何のためのものだろう?」とか疑問も色々あるようでしたので、急遽Facetime(ビデオ通話が出来るアプリ)にて建築家の方と繋がせて頂き、プランの中に隠されている様々な工夫をご説明頂きました。生徒さんも設計の奥深さに感心しているようでした。急な振りにも関わらずご対応頂けた建築家の方にも心より御礼申し上げます。

このような職場見学・職場体験の方を受け入れるのは初めての事でしたが、まず我々自身が大変素晴らしい経験をする事が出来ました。何より、島の子たちの目がみんなキラキラしていて、目の前の事一つ一つに素直に反応している姿を見て、心を新たにした次第です。弊社にお越し頂いた皆さんにとっても有意義な時間となっていればと祈っております。お越し頂いた生徒の皆さんの将来に幸多からんことを心よりお祈り申し上げます。